司法書士の平均年齢と受験者の傾向|堺市から見る現状とこれから

司法書士の平均年齢と受験者の傾向|堺市から見る現状とこれから

~堺市で相続手続きをお考えの方へ、司法書士が詳しく解説~

大阪の堺の司法書士の植田麻友です。

弊所は南海堺東駅が最寄りの司法書士事務所です。

はじめに|司法書士はどんな職業?

司法書士は、不動産登記や会社設立、相続手続き、成年後見、裁判書類の作成など、法律に関する幅広い業務を担う国家資格者です。
大阪・堺市でも多くの司法書士が活動しており、地域の法務手続きを支えています。
そんな司法書士業界の平均年齢や受験者層の変化に、いま注目が集まっています。

平均年齢は50代半ば~60代|高齢化する司法書士業界

日本司法書士会連合会の統計によれば、司法書士の平均年齢はおおよそ55~57歳前後と言われています。
60歳を超える現役司法書士も珍しくなく、全国的に高齢化が進んでいます。
特に地方都市では若手の司法書士が少なく、堺市でも50代以上の司法書士が多数派となっています。

合格者の平均年齢は30代後半~40代前半

司法書士試験の合格者データを見ると、合格者の平均年齢は30代後半~40代前半。
20代前半での合格は少数派で、多くの受験者が社会人経験者や転職希望者です。
法学部出身者だけでなく、法律知識ゼロからのスタートでも合格は可能です。

受験者数は増加傾向へ転じている|司法書士の再評価

司法書士試験の受験者数は、2000年代後半から減少傾向にありましたが、ここ数年は回復基調にあります。

📊 過去の受験者数の推移(出典:法務省 司法書士試験統計資料)
平成30年(2018年):約12,500人令和2年(2020年):約10,100人令和4年(2022年):約11,000人令和5年(2023年):約12,659人

令和5年は出願者数・受験者数ともに増加し、再び注目される資格であることが分かります。
▶︎ 公式統計情報:法務省|司法書士試験統計

なぜ年齢層が高いのか?3つの背景

1. 試験の難しさ
合格率は約3〜4%。司法試験に次ぐ難関国家資格とも言われています。ただし、暗記の傾向が強いので暗記が得意なタイプの方にはおすすめです。

2. 社会人からの転職組が多い
安定した資格を求めて異業種からの転向が多く見られます。

3. 業務の奥深さと独立志向
資格取得後に独立する人も多く、自己実現や自由な働き方を求める傾向が強いです。ただし現在は勤務司法書士が可能な大規模な司法書士法人も増加しており、会社員として司法書士勤務をする方も珍しくありません。

司法書士の働き方についてのYouTubeも投稿しています。

堺市にも若手司法書士が増えてきている?

堺市でも若手司法書士が少しずつ活躍し始めています。
SNSやWebサイトで積極的に情報発信している事務所も増え、「敷居の高い法律家」から「身近な相談役」へとイメージが変化しています。
Zoom面談やLINE相談など、柔軟な対応をする事務所も増加中です。

Q&A|司法書士の年齢と受験に関するよくある質問

Q1. 司法書士になるのに年齢制限はありますか?
→ ありません。60歳以上で合格・開業される方もいます。未成年でも受験は可能ですが登録し業務ができるようになるのは、成人する18歳からとなります。

 

Q2. 学歴は必要ですか?
→ 高卒でも受験可能です。特に学歴要件はありませんので、どんな学歴の方でも受験可能です。

 

Q3. 法律知識ゼロでも目指せますか?
→ 可能です。予備校や通信教育で基礎から学べます。法学部卒業の方は傾向として多いですが、そうでない方も多くいらっしゃいます。

 

Q4. 合格するまで平均何年かかりますか?
→ 平均2~3年と言われています。社会人受験生は5年以上かかる場合もあります。

 

Q5. 合格後すぐに独立開業できますか?
→ 登録後すぐに可能ですが、実務経験や地域ネットワークが重要です。特に実務経験の有無は登録の条件にありませんので、登録が完了すればいつもで独立開業が可能となります。

まとめ|司法書士は年齢に関係なく挑戦できる国家資格

司法書士は平均年齢が高いものの、経験を積んだ受験者が多数を占める国家資格です。
堺市でも世代交代が進みつつあり、若手の司法書士が新たな価値を提供しています。
法律職を目指すなら、年齢に関係なく挑戦できる司法書士という道も検討してみてはいかがでしょうか?

 

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司法書士・行政書士/植田麻友

1988年岸和田生まれ、堺育ち。2011年司法書士試験合格。父親が中小企業経営者であったが、幼い頃に会社が倒産し、貧しい子供時代を過ごした経験から中小企業支援を決意。現在は、大阪府堺市で司法書士事務所を開業し、相続・法人(商業)登記をメインに活動をしています。
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