【自分に合う司法書士の見つけ方|失敗しない選び方のポイントとチェックリスト】

【自分に合う司法書士の見つけ方|失敗しない選び方のポイントとチェックリスト】

大阪の堺の司法書士の植田麻友です。

弊所は南海堺東駅が最寄りの司法書士事務所です。

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今回は初めて司法書士に依頼される方のために司法書士の選び方についてお話させていただきます。

■ はじめに

不動産の名義変更、相続登記、会社設立…。
人生やビジネスの重要な局面において、手続きのプロである「司法書士」に相談する場面は少なくありません。

しかし、司法書士に依頼することが初めての方にとって、

「どこで探せばいいの?」
「誰にお願いすれば失敗しない?」
「どのくらい経験があるかも気になる…」

といった不安や疑問があるのではないでしょうか。

この記事では、あなたにぴったりの司法書士を見つけるためのチェックポイントを、実務年数・専門性・人柄・発信力といった多角的な視点から詳しくご紹介します。


■ 司法書士とは?どんな仕事をしているのか

司法書士は、法務に関する書類作成や手続きを代理・代行できる国家資格者です。主に以下のような業務を行っています。

分野 具体的な業務例
不動産登記 土地や建物の名義変更(売買・贈与)、抵当権の設定・抹消
商業登記 株式会社の設立、役員変更、本店移転等会社に関する登記の紳士絵
相続関連 相続登記登記申請、法定相続情報一覧図の作成、相続登記に伴う遺産分割書作成
家族信託・後見 認知症対策、資産管理の信託契約、成年後見申立て
裁判業務 相続放棄や支払督促など、簡易裁判所への提出書類の作成

司法書士ごとに「不動産が得意」「会社登記に強い」「相続や信託を中心にしている」など、得意分野・対応スタイルに個性があります。


■ 司法書士選びで押さえるべき7つのポイント

① 自分の目的に合った「専門分野」を重視

まず第一に大切なのは、「その司法書士が自分の求めている手続きに強いかどうか」です。
たとえば…

  • 不動産の売買登記 → 不動産専門の司法書士
  • 遺産整理や相続手続き → 相続特化型の司法書士
  • 会社設立・企業法務 → 商業登記・法人登記に詳しい司法書士

司法書士の中には、ホームページやSNSで「〇〇専門」などと明確に打ち出している事務所もあります。これは、特定の分野に注力している、またはその分野の依頼が多いことを示す目印として有効です。

ただし実際には、多くの司法書士が幅広い業務を受任しており、「専門特化」として表示していても、他の分野にも柔軟に対応できるケースがほとんどです。
そのため、「専門」と書かれていないからといって対応不可とは限りません。相談内容が明確であれば、まずは問い合わせて確認してみるのが確実です。


② 登録年・実務年数で経験値を確認

登録年や業務経験の長さも、重要な判断材料です。
たとえば、司法書士歴10年以上であれば、多様な案件に携わってきた蓄積があると考えられます。

ホームページやプロフィールで、以下のような情報を確認しましょう:

  • 司法書士としての登録年(司法書士会の登録番号など)
  • 過去の対応件数(年間〇件以上など)

ただし、経験年数が長ければ絶対に安心というわけではありません。
業務年数が短くても、コミュニケーション力に長け、誠実に対応してくれる司法書士もいますので、あくまで「参考指標」として活用しましょう。

また司法書士は年齢と業務年数が比例していないこともありますので、業務年数が気になる方は年齢ではなく登録年数等を確認しましょう。


③ 話しやすく、説明がわかりやすいか

法的な手続きや登記の内容は、専門用語が多く、初めての方には難解です。
そのため、

  • 難しいことを丁寧に説明してくれる
  • 質問にも気持ちよく答えてくれる
  • 一方的ではなく、こちらの立場に寄り添ってくれる

といった「人柄」や「伝え方」の部分は、安心感につながります。
初回相談などで、対応の雰囲気を見てみると良いでしょう。

特に司法書士に相談する場面では、重大な問題に直面している場合もあります。相談がしづらい相手だと問題が悪化する可能性もありますので、ご自身にとってコミュニケーションを取りやすい相手を選ぶことが肝要だと考えます。


④ レスポンスが早く、柔軟な対応ができるか

不動産の決済、会社設立の登記などは日程が決まっていることが多く、スピードが命になる場面もあります。

  • 問い合わせへの返事がスムーズか
  • メールや電話、LINEやZoomなどのツールに対応しているか
  • 土日や夜間対応の可否、相談のしやすさはどうか

これらも、実務面での安心につながる重要なポイントです。特にITツールの対応については司法書士にも個人差があります。年齢的な問題よりも、個人個人の差がありますので、ITツールの活用を考える場合には、その方面に強い司法書士を検索しましょう。


⑤ SNS・ブログでの発信があるか

最近では、多くの司法書士がSNS(X・Instagram・TikTok)やブログを通じて情報を発信しています。

これにより、

  • どのような分野を得意としているか
  • どのような価値観・人柄か
  • 法改正や日常業務への考え方

といった要素が見えてきます。

「発信が定期的にある」「難しい内容をわかりやすく解説している」司法書士は、知識だけでなく、伝える力にも自信がある可能性が高いと言えます。特に人柄や価値観は、ホームページでは分からない可能性が高いですが、SNSですと忌憚なく発信している方も多いです。その司法書士の名前で検索することで、本人の価値観がご自身と乖離しているものではないか確認することができるでしょう。


⑥ 費用の明確さと説明力

司法書士の報酬は、基本的には自由化されていますが、だからこそ

  • 登録免許税などの実費と報酬が分かれて明記されているか
  • 見積書の提示があるか
  • 追加費用がある場合は事前に説明してくれるか

といった「お金の透明性」も、信頼につながります。


⑦ 地域密着 or 全国対応?スタイルも確認

最後に、事務所の「対応範囲」もチェックしておきましょう。

  • 地元に根差して丁寧な対応をしてくれる「地域密着型」
  • オンライン対応で全国どこからでも相談できる「広域対応型」

たとえば相続や商業登記などは、オンライン完結が可能な場合も多いため、場所にとらわれず、選択肢が広がっています。

ちなみに弊所でも、完全オンラインでの申請に対応しており、どのエリアでもご対応が可能となっております。基本的にはチャットツールの利用がメインですので、遠隔地の方でもスムーズにやりとりが可能です。また司法書士の場合、ご本人の身分証が必須ですが、弊所ではオンラインでの確認に対応しております。

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■ 比較チェックリスト

項目 チェックポイント例
専門分野 相談内容にマッチしているか、経験が豊富か
登録年・経験年数 登録年・開業年、対応件数などの実績があるか
説明力・話しやすさ 質問しやすく、わかりやすい言葉で対応してくれるか
対応スピード レスポンスの速さ、柔軟な対応体制があるか
費用の透明性 見積書や内訳の説明があり、追加費用について明確か
情報発信 SNSやブログ等で、専門性・考え方・人柄が伝わるか
対応エリア オンライン相談や全国対応に応じてくれるか

■ まとめ|安心できる司法書士は「共感できる専門家」

司法書士は「書類作成の代行者」ではなく、法律と実務の橋渡し役です。
あなたの想いや目的をくみ取り、最適な手続きに導いてくれる存在でありたいものです。

専門性、経験年数、説明の分かりやすさ、そして人柄。
これらが自分にフィットする司法書士と出会えれば、手続きはきっとスムーズに、そして安心感のあるものになります。

迷ったら、まずは1件問い合わせてみましょう。
「この人なら任せられる」と思える出会いが、あなたの一歩をしっかり支えてくれます。

 

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司法書士・行政書士/植田麻友

1988年岸和田生まれ、堺育ち。2011年司法書士試験合格。父親が中小企業経営者であったが、幼い頃に会社が倒産し、貧しい子供時代を過ごした経験から中小企業支援を決意。現在は、大阪府堺市で司法書士事務所を開業し、相続・法人(商業)登記をメインに活動をしています。

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